ユーのバカ……。

「バカはお前だ。」
「ちょ!!郁弥!!」
机で頬杖をついてスマホをいじってる郁弥がいう。
「なんでよ!!ユーだって……」
「……奈留瀬。」
「……」
「あのね。」
私をまっすぐ見て口を開く真夢。
「確かに、最近ユーくんちょっと冷たい。だけどね。奈留瀬がユーくんを大好きってわかるように、ユーくんが奈留瀬を大好きなのもわかるよ。」
「……」
「……友真はさ、お前と喧嘩なんかしたいわけじゃねぇの。わかんだろ?」
「……うん。」
そりゃしたくないでしょ……。
「友真はさ。お前が大事なんだよ。女子と遊んだのだって理由があんだよ。あいつを信じろ。」
「信じてる!!」
「ならいいじゃねぇか。」
グシャグシャと私の頭を優しい手でぐちゃぐちゃにする郁弥。