「ありがとね、お母さんが喜んでた。
瀬田が久しぶりに訪ねたことも、試食の感想も。
勉強も教えてくれて、助かったよ」
後ろをぴょこぴょこ着いてきた頭が、ふと止まった。
俺もその気配に足を止める。
敷地の端、隣の店との間。
両店からの明かりは届かず、街灯の淡いオレンジだけが立花を照らしている。
振り返って、オレンジに照らされる目の前の彼女を見つめる。
「こちらこそ、楽しかった。
また来るからって言っといて」
「うんっ! 瀬田、また明日ねっ」
手を振って明日、と歩き出したところで、やっぱり、と振り向いた。
「おーい、立花。ちょっとこっち」
瀬田が久しぶりに訪ねたことも、試食の感想も。
勉強も教えてくれて、助かったよ」
後ろをぴょこぴょこ着いてきた頭が、ふと止まった。
俺もその気配に足を止める。
敷地の端、隣の店との間。
両店からの明かりは届かず、街灯の淡いオレンジだけが立花を照らしている。
振り返って、オレンジに照らされる目の前の彼女を見つめる。
「こちらこそ、楽しかった。
また来るからって言っといて」
「うんっ! 瀬田、また明日ねっ」
手を振って明日、と歩き出したところで、やっぱり、と振り向いた。
「おーい、立花。ちょっとこっち」