話題の中心はと言えば。

うわまた。
シロップもミルクもそんなに入れて。

それはそれは甘そうなホットカフェオレを作って嬉しそうにしていた。
よくもまあ、そんな甘いカフェオレが飲めるな。

「ん?」

小首を傾げる姿は可愛いけど、可愛いけどさ。

「瀬田君って、気が長いのね」

頬杖を着いて隣を伺っていると、向かいからそんな声が聞こえた。

「ええ、まあ……。
まだまだ、待ちます」

「だから、お母さんも瀬田も、何の話し?」

カフェオレをスプーンでかき混ぜながら、やっぱり鈍感な彼女は不思議そうな顔をする。

「さぁな」

おばさんはやれやれ、とため息をついて、それからテーブル席の注文を受けに、カウンターを出て行った。