「あらぁ瀬田君!
お久しぶり!」

立花と並んで喫茶店のドアを開けると、カラリと涼しげにカウベルが鳴った。
おばさんが笑顔で迎えてくれる。

たどり着いたのは小さな喫茶店。
シックな木製の家具が並び、心地よいジャズが流れる、温かな雰囲気の漂う落ち着く場所だ。

店内には、女性のグループや、サラリーマンや、穏やかな笑顔の老夫婦。
学生の姿も多い。

ゆったりとした時間が流れるこの場所は、老若男女問わず人気だ。
同じ高校の制服を着た学生もちらほらいる。

「お久しぶりです!」

カウンターに立花と並んで腰掛けて、おばさんに挨拶をした。