「なんであたしがバカなのよ!
バカ!」

「バカだよバカ!
どうしてここまでされて気づかないんだよバカ!」

「じゃあ、二人共バカってことで」

紅い顔同士でそんなこと言い合っててもね。
はいはいお戯れねぇ。
と、鈴木は生ぬるい目線をよこす。

いつものやりとりに、いつもの鈴木の仲裁。
そしていつもの周囲の好奇心の眼差し。