「お帰り、みそらぁあぁぁ~!
超、超、可愛かったぁ~~~!」

駆け足でやって来た鈴木は、ためらうことなく美空を抱きしめた。
俺も、それしたい。
羨ましい気持ちでその光景を眺める。

「ありさのお守りのおかげ、だよ……?」

力が抜けた顔で、美空は鈴木に花束を差し出す。

「そっか、よかった!
それ、あげる!
もってて? ね?」

「う?
う、うん……ありがと!」

花束を手に微笑む姿は、本当に花嫁みたいだ。