「うっさい、彼女の顔を見せろ!」

「採点できねぇぞ?」

だから、採点はいいっての!

ああ、やっぱり舞台は無理だったか。
怯えた美空を引っ張って引っ込もうと思った時だった。

ばっと、美空が自らヴェールを上げて、何か言いたげにマイクに手を添えた。