第2話 生徒会



「なんで、こっち見ねーの?」

鳴神くん、私の事何も知らないくせに。

「聞いてんの?」

私の中の何かが切れた。

「あ~もう、うっせーな…」

『え?(・д・。)』

みんなの眼が点になってる。

あ、やば。どうしよう。

「お前、面白いな」

会長の村雨がめっちゃ笑ってる。

「いつもは、猫被ってんの?」

村雨がぼそっと言った。

「は?猫なんてかぶってな

「被ってるじゃん(笑)」

「あなたに、何が分かるんですか?」

叶は、屋上に行った。

(どうしよう、猫被りがバレたら…)

「姉さんみたいになる…」

「お姉さん居たんだ」

後ろに立っていたのは、副会長の香美君だった。

「なんだ、香美君か」

「藤崎さんはさ、なんで猫被りしてるの?」

どうしよう、なんて言おう?

「え?猫被りなんてしてないよ?」

笑顔を見せ、今の私は、これしか言えなかった。

「その笑顔に、嘘はないの?」

どういうこと?この笑顔に、嘘?

風が一気に強くなる。

「俺に言えない事があるの?」

たくさんあるよ、言えない事。

「今は、言えない」