”ガチャ”


なにも言わずに車のドアを開けてくれた


さすがだなぁーと思いながら


車に乗った


♪〜〜〜〜〜♪ ♪〜〜〜〜〜♪

電話が鳴ってる……


って、私のじゃん!!


出ていいのかなー


失礼になっちゃうかなー


信「出ないのか?」


出てもいいってこと?


じゃあ、お言葉に甘えて……


凪「あ、出ます。」


"ピッ"


凪「もしもし?」


咲「今どこでなにしてるの?」


凪「んーと、洋服ストリートで着替え終わったところだよ」


咲「誰かと一緒にいるの?」


凪「信さんと一緒にいるよ?」


咲「信さんと一緒にいるのね。
わかった。じゃあ大丈夫だね
凪、ちょっと信さんのお父さんに変わるねー」


信さんのお父さんって、国山グループの社長さんってこと?


えーーーーー!!


急に"変わるねー"なんて言わないでよ


なんか冷や汗?出てきた


凪「うん、わかった。」


「もしもし?
どうも、初めまして信の父の国山蓮也です。」


凪「は、初めまして、神崎凪です。」


信父「急なことで申し訳ないのですが、今日、息子と婚約してもらいます。」














凪「へぇ?」


信「凪、どーした」


あまりの衝撃でスマホを落としてしまっった。


そのスマホを信さんが拾って


話し始めた


信「もしもし?お前、だれだ」


信「はぁ?なに勝手に決めてんだよ。
こっちの身にもなれ。



あぁ。


っな!!………わかった。」


"ピッ"

凪「信さん、私たち、婚約するって本当なんですか?」


信「あぁ。」


本当なんだ。


たぶん、咲もなにかあったんだと思う。


さっきの声、無理に明るくしてたから…