《なっちゃん、大丈夫?》

この声、しーくんの声だ

《なっちゃん、ごめんね》

《しーくん?》

ジャングルジムから滑って落ちていった私の下敷きになって私を守ってくれたしーくん

《なっちゃん、ケガはない?》

おかげで私は無傷だった

《うん!しーくんは痛いところない?》

《肩のところがちょっと痛い》

よくみるとしーくんの右肩から血が出ていた

《しーくんごめんね、私のせいで》

《なっちゃんあのね、あまり痛くないよそれよりなっちゃんにケガがなくてよかった》

《なっちゃん、そろそろ時間だよ。帰ろ?》

《うん!》