なぜだかわからないけど…


「じゃあ、前に出てきてこの問題を解いてみなさい」


「クッ、クスクス」


咲はもう爆笑で、こらえきれずに声が出ている


要するにこのおババ先生は私を恥さらしにしたいらしい


だんだんクラスのみんなからの視線を集めるのも辛くなってきたので


「わかりました」


問題に目を移した


これ、おかしくね?
文法やってんのに全然違う文法使われてるじゃん


しかも、ところどころなんか文が成り立ってないし…


チラッとおババ先生をみると


「神崎さん、わからないんですか?」


なんて言ってくる


カチン

頭にきた。

こうなったら後悔させてやる


よく考えたら見たことのある問題


前に解いたことあるな


「先生、どうですか?あってますか、私の答え」


「え、ええ。」


あら、ひどい顔


せっかくごまかしてるシワが全開に出てます


「なぜ!?アメリカの大学でも
正答率0.002%の問題なのに!?」


「先生、それ何大学ですか?」


「K大学よ」


やっぱり、1回入学したことある学校だ


「先生、正答率0.002%の意味わかってますか?0.002ってことは、0じゃないんですよ。誰かがその問題解いてるってことで、その解いた人に解かせても意味ないと思いませんか?」


「そ、そんなわけ…」


「言うの忘れてました。私たちこの前までアメリカにいたんです。聞いてないですか?」



「そんな話聞いてないわよ!」


と、捨て台詞?を言って教室から出て行った