夕日でオレンジ色に染まった公園


そこにいるのはまだ幼い私と、同じくらいの年の私のヒーロー


《ねぇ!しーくん、あれに登ろうよ!》

そう言って指をさしたのはちょっと高めのジャングルジム


《いいよ!なっちゃん》

まだ短い足と腕を伸ばして登った

《なっちゃん!もう少しだよ》

すぐ近くで登っていた彼は少し疲れてきた私に笑ってくれた

《あ!しーくん待って!》