「おいおい、冷たいなあ。

せっかくだし、飯でも食いに行こうよ。

昼休みなんだろう?」

新一が通せんぼをするように私の前に立った。

「私はまだ仕事が残ってるの。

早くコンビニに行ってご飯を買いたいから、そこどいてくれる?」

毒づくように言った私に、
「何だよ、仕方ねーな」

新一はやれやれと言うように息を吐いた後、横へと退いてくれた。

私は新一をにらみつけると、早足でコンビニへと足を向かわせた。

そこで春雨スープと納豆巻きを買うと、早足で会社へと戻った。

昼休みと言うこともあり、オフィスには誰もいなかった。

近くの給湯室でお湯を入れた後、私はデスクに腰を下ろした。