それがどうかしたと言うのだろうか?

そう思っていたら、
「また炒飯を作ってくれないか?

ねぎとかにかまの炒飯」

杉下くんが言った。

「えっ、それでいいの?」

思わず聞き返したら、
「ダメか?」

杉下くんが言ったので、
「いや、ダメじゃないよ。

ただ驚いちゃっただけ」

私は首を横に振りながら答えた。

「高浜が作る炒飯はうまいからさ、明日帰ってきた時にそれを作ってよ」

「わかった。

期待しててよ」

そう言った私に、
「じゃ、明日帰るから。

戸締りには気をつけろよ」

「杉下くんも気をつけて帰ってきてね」

私たちは電話を切った。