杉下くんの返事がくるのを待とう。

たとえどんな返事だったとしても、ちゃんと受け入れてあげよう。

「あ…それと、今の話は杉下くんに内緒にしてもらえますか?

おばあさんが全て見抜いていたことを杉下くんは気づいていないと思いますので…」

そう言った私に、
「もちろんよ」

おばあさんは首を縦に振ってうなずいた。


コンビニで夕飯と明日の朝に食べる菓子パンを2つほど買うと、家に帰宅した。

「ただいまー」

当然のことだけど、杉下くんはいなかった。

「いよいよ明日か…」

明日になれば、杉下くんは名古屋から帰ってくる。

袋から和風パスタを取り出すと、それを電子レンジに入れた。

待っている間にカバンの中からスマートフォンを取り出すと、画面がチカチカと点滅をしていることに気づいた。