その一言で私はせきを切ったように泣いた。




『バカバカバカッ―…グスッかいと―…グスッ海登いないと瑠美はムリだよ…』


「死ぬ…わけじゃ…ねんだから…腹いてぇ…だけ…」


頭撫でてくれたせいでもっと泣ける―…



って腹痛い???


救急車!!


そこに落ちてた携帯を鷲掴み!!


『あっ、もしもし??
警察??
そんなのどうだっていいから救急車早く!!!
えっ??
学園の寮です!!山城学園!!
早く!!吐血です!!!』


ブチッ―…


不思議な達成感…。


『海登!!救急車…って海登??』


「ヤベ…血吐く…」


便器に捕まってるし…


『背中撫でてあげるから…』


海登、ツラそう―…


何もしてあげらんない瑠美…