瑠美は昔から雷がダメ。
雷が鳴っただけでも誰かに飛び付くぐらいの嫌いよう―…
もしかしたら泣いてるかも知れないし―…
俺は無理やりフラフラの体を動かして、最近見つけた森をつっきる裏道を通った。
やっと学校―…
やばいヘットヘト……
ってはぁ??
電気ついてないし!!
入れ違いかよ!!!
ったくアイツは世話焼かせなヤツ…
それから数分走った頃に地面に尻餅ついて泣いてる女をみっけた。
『かっ、海登ぉ……』
そんな呼ばなくてもいるし、瑠美。
瑠美じゃなきゃ、あんなとこ座ってないし…
そんな瑠美が…
愛しくて愛しくてたまんない俺は、
やっぱり恋愛とやらに、やられているらしい…