「……耳……」



……耳……?



「……耳が……出てる……」

「は?」



いつも耳は意識しないと出てくることはない、狼の耳。



ソッと耳の位置に手を置いてみると………。



そこには柔らかい獣の耳の感触があった。



「は?!なんで?!」

「え?なに?どういうこと?!」

「え……俺、意識してねぇんだけど……」



は?マジどういうこと?

これ……どういうこと?



「じゃあ……何で……耳が……出て……るの……?」

「……さぁ」



なんで……だ?



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