「お母さん鍛えてるんですか？」



そんなあたしの急な質問にお母さんはニッコリと笑いながら、


あっさりと答えてくれた。



「狼だもの」



それも眩しい笑顔で答えてくれた。



その笑顔には合ってはいない単語だと思うんですけど。



シュンの家に着いてから数分が経った頃……。



シュンの目が覚めた。



「……ここ……」

「シュンちだよ」



シュンは起き上がり、辺りを見渡した。



「なんで？」



惚けてるシュンを見たシュンのお母さんが、バシッとお母さんがシュンの後頭部を叩いた。



「ってぇ。は？なに？」



状況がよめてないシュン。



「今日満月だから外に出ちゃダメって言ったわよね？」

「………」

「公園で実紅ちゃんを襲ってたのよ？」



反省してる様子のシュンは何かレアな表情をしていたからか、



ちょっぴり



ちょっぴりね？



…………。



可愛いって思った。



【ＥＮＤ】



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