中学二年生のとき
同じバスケ部の女の子に一目惚れ

中学三年で
運良く付き合うことができた

でも一年続かなかった。

今まで襲われたことのない脱力感と
心臓がナイフで切られたような
そんな悲しみが僕を苦しめた

他人の愛などこれほどまでに
軽薄なものであることを学んだ


そこから高校へ進学した僕は
中学のときシャイで女の子と話すだけで
顔が赤くなるような性格だったのに
人格が変わったように
少ないながら女の子を誑(たぶら)かした。

その過程で大事なものをなくした

好きという感情を。