懐かしい香りがする
俺は君がいる町にまた訪れた


あの夏のように





「颯にぃ!」



「凌真、元気にしてたか?」




甥っ子の凌真は中学三年でまだまだ俺からすれば幼い。一昨年会ったのが最後…かな






「めっちゃ元気やで!!」





「またサッカーするか?」



「ええよ!颯にぃに負けんくらい俺うまくなったからな!」




そう笑った時顔はやっぱりまだ子供っぽさが残っている。あの頃の俺もそうだったのかな…






「好きな人でもできたか?すごい練習したみたいな言い方して」




そう言って俺はククッと笑って見せた