「はあっ?バカじゃないの?」


上がってきた書類に目を通した日野みさきは、
思わず叫んでしまった。

「教員として、何処かの小学校に赴任してもよいかぁ〜!?」

「しかも、ひよりちゃんと沙織ちゃんも一緒に!?」


「何を考えているのか・・・。こんなの許可なんて下ろせるわけ無いじゃない」


みさきは苛立ちに任せてコーヒーを一気に飲んだ。


「あ、熱っつ!!」


口の中を火傷した。


「まあ、一応は首領に書類は回すけど・・・無理よこれ・・・」


1人でぶつくさと喋っていた。



東洋魔導師組合

最高責任者で首領

安陪晴明達人(あべのせいめいたつひと)


東洋最強の陰陽師の子孫である。


代々・安陪晴明を名乗り、達人で何代目かである。


普段は姿を現さない。

達人とコンタクトを取る場合は、彼の式神を通して話したり接触したりする。


みさきは首領に、
蕪木家の内容を説明し、提出された書類を渡した。


首領も頭を捻っている様だった。