相変わらず私のベッドに寝転がりながら今度は雑誌を勝手に読み出す悠真。



「ところでさー、聞いてくれよ羽那。」



「んー?」



荷物をおいて、部屋着に着替えようとタンスを漁る。



「また告られたんだよねーしかも顔も知らない子。」



「へーそうなんだ。それで、どうしたの?」



出たよ、告られました報告。



悠真はなぜか、なぜか、告白されると私に報告してくる。



「断った。」



……そして、毎度断る。



どんな子に告白されても、悠真はいつも振る。


だから津田悠真には告白しても絶対断られるっていう噂ができたくらい。



私的には、それでも告白をする子がいるのが不思議に思う。



自分だったら絶対しないのに。



「その子どうした……?」



「『噂通りなんだ、つまんない』だって。あれ確実に俺のこと好きじゃないな。」



そして振られた人々の反応は十人十色。



そっか、で終わってみたり、やっぱりって納得する人とか、中には泣く人もいるらしい。



って考えると、モテるのも大変だ。



実際悠真は最近、どうせ噂を確かめたくて告白してくるんだろうって言っている。



「まあそうかもしれないけど……。」



でも強がってるだけで、本当は好きなのは事実だったりして?



なんていうのは、乙女の勘です。