悠真は、一言で言えばモテる。
このように明るくて気さくな性格で、まあ顔は確かに整ってるし、180と高身長。
おまけに運動神経は抜群ときたら、そりゃあモテないはずもなく……。
よく告白されるらしい。
まあ別に敢えて聞かないのだけれど。
そんな悠真を、私は……たぶん好き。
小さいときから気がつけばそばには悠真がいた。
一番昔の記憶を思い出すとして、遡って遡って、思い出せた最古の記憶にさえ、悠真がいる。
あれは、たぶん3歳くらいだった。
……公園にある砂利を、その当時ハマっていた砂利チョコだと思って食べちゃった悠真が、おいしくないって大泣きするっていうバカな思い出。
きっと印象が強すぎて、覚えているんだと思う。
そのくらい、私の毎日は悠真ばっかりで。
だから喧嘩も多かったけど、なんだかんだで仲もよくて。
でも、いつから「好き」の種類が変わってしまったのかは、自分でもよくわからない。
気づいたときには、悠真を男の子として好きになっていたんだ。