「ひゅーひゅー!」

近くにいた男子が冷やかす。


え、なに、本気なの⁉︎

いやいやいやいやいや笑笑笑笑


まずこの状況で突然⁉︎

あのね、まずね、


言わせて欲しい




…ロマンチックさ全くないんですけど⁉︎



もっと告白ってさ、こうさ、

誰もいない教室に2人っきりで夕日が差し込むオレンジに包まれた空間でドキドキしながらさ、まだかなまだかなっていつ伝えよう言ってくれるんだろうっていう…



なにこれ⁉︎


絶対本気じゃないですよね
遊びですよね


心の中でたくさんのツッコミを入れながらも


私の口からはなんの言葉も出すことはできなかった

ただただうるさいのは

そばにいた男子

…と

私の鼓動。