駅前で多恵と別れた後、俺は清水に電話をかけた。

「聞いてくれ。間違えた。」
「なにが?」
「告白してしまった。勢いで。」
清水は絶句した。

「いつ?」
「今。」
「告白したって、多恵によね?」
「うん。活動後に部室で。今、駅まで送って別れた所。」
「で、、どうだったの?ダメだったの?」
「ダメと言うか、、、まぁ、ダメだった。」
「そう。。」
「分かってた筈なのに。。俺、なんで告白っちゃったのかなぁ。。」
「そっか。ダメだったのか。残念だったね。」

「いやそれよりも、俺、多恵を泣かせちゃったんだよ。告白したのに、はぐらかされたというか、なかなか言う事分かってくれなくて、なんかイライラしてきて、怒鳴っちゃって。。」
「バカだね。この男は。。。。」