中間テストは午前で終わり、今日の午後は通常授業だ。俺は自席で弁当を広げていた。さっさと食べ終わって、久しぶりに体育館で身体を動かしたいが、最近は付き合ってくれる友人が少ない。俺は昼休みくらいは身体を動かさないと、ストレスが溜って仕方ないんだが、みんなはそうじゃないのかな。

「由里ちゃんとケンカでもしたの?」
顔をあげると布施が弁当を手に俺の前に立っていた。

「え?」
布施はそのまま俺の席で弁当を広げた。
「今朝からなんか変だぞ。あいつ。。」
「そうか。気付かなかった。」
「お前、もう少し気にしてやったら?付き合ってるんだろ?」

「いや、俺と清水は、別に付き合ってるわけじゃないんだ。」
「あちゃ、もう別れたの?」
「いや、最初から、付き合った事はないんだよ。」

俺が言うと、布施はきょとんとした顔で目を丸くした。

「え、でも。。キ、、してたじゃないか。それも公衆の面前で。」
「あれは、その勢いと言うか、若気の至りと言うか、だな。。」
「えーっ。そんなのありなわけ?」
「いや、俺も変だとは思ってる。」
「それは変だろ。絶対。」
「変なのは分かってるよ。」