完全に、この4人のなかでは…

いや、1人を除いてみんなあたしを姫にする気でいる。


冗談にもほどがあるってば…

男嫌いのあたしがなんで男子に囲まれなきゃいけないの…!!


絶対に嫌だ!



と、あたしが思っている傍らではまだ不機嫌くん vs 残りの3人の戦いが繰り広げられていた。



「俺は認めねーからな!」

「勝手に言ってろ」

「もう勝ち目ないよ」

「はやく帰ろうよ、眠い」



それぞれが思うことを口にしている。



きっと世の女子はこの逆ハーレムな状況にドキドキするだろうけど、

あたしは一刻もはやくここから逃げ出したい。