「翼はどうしてそんな悲しい顔をしているの?」


「…っ!!」


涙が溢れた。


「おばぁちゃん…」


身体をこわばらせた翼を温かく優しい腕で抱き締める。

ずっとしまっていた想いが溢れる。

翼は祖母に違和感を伝えた。


「翼はそのままでいいんだよ。心配しないでおいで。」


祖母は遠く離れた高校に入学できるように協力してくれた。


親から離れ自分らしく生きるため