「どういうこと?」


やっとのことで健一は声をだす。

奈々はまだ動けないでいる。


「うん。
性別は男。
でも小さい頃からずっと違和感があった。
自分は女なんじゃないかって…。」


翼は小さい頃からのことを語りだした。

それはきっと翼にとって辛かったこと。


奈々も健一も呆けてる場合じゃないと翼と向き合った。