「翼?
慣れないとこで疲れちゃった?」


暗い表情の翼が奈々は気になった。


「お風呂の用意もできてるし、のんびり入っておいでよ♪」


「うん。じゃぁ先に失礼します。」


着替えを取りにリビングをでた翼を見送る。


「で?健一はいつまでいるの。」


きっとこの中で一番食べていた健一に冷たい視線を向けて奈々は言った。


「いいじゃん。
俺も仲間に入れてよ。」


「だめ!
今日は女同士語り合うんだから♪」


「ふ〜ん…。」


「あっ!
そういえばシャワーとか温度調整とかタオルとか…教えてないよね?」


奈々の問いにみんなうなずく。

パタパタと奈々はお風呂に向かった。


―翼もうお風呂にいるかな?


お風呂からは水の流れる音が聞こえる。


「翼〜。温度調整とか大丈夫?タオルはここにあるよ。」


声をかけても返事がない。

―開けちゃっていいよね?女同士だし。


ガチャ


「翼?
タオルなんだけど…」


「えっ!
あっ…!」


湯気の中

うっすら浮かぶ翼の身体。

「つっつっつば…さ…?」

あまりの衝撃に声もでない。