「お泊まり?」


昼休み

菜々と翼は屋上でお弁当を広げていた。


「そう♪
翼って一人暮らしだよね?
今度の連休に遊びにいっちゃダメかな?」


「遊びにくるのは構わないけど…
お泊まりって大丈夫?」

「全然平気☆
時間気にしないで翼とたくさんお喋りしたいもん。」


ちょっと照れたような笑顔で菜々は言った。


翼もその笑顔につられて微笑むが、その顔は不自然にひきつったまま。


「迷惑かな?」


翼の様子に不安になり 菜々は落ち込む。


―図々しかったかな…
もっと仲良くなれると思ったんだけどな…


「えっと…うちは散らかってるから、急は無理かも。
でも菜々の家に泊まるのはダメなの?
私も菜々とたくさんお喋りしたいし。」