なつみは考え込んで、あたしの腕を引っ張った。
「何ならショッピング楽しんで、
すっきりしようやっ」
「…それもそうだね」
なつみが折角いてくれるんだし、笑顔でいなくちゃ。
ショッピングモールにたどり着いたら、とにかく笑って食べての繰り返しだった。
映画も見たいやつ見れたし、
おそろいのキーホルダー買っちゃったし。
「唯の分、また今度渡そっか。
専門学校受かったんだし」
「ほんまほんま。
唯ってば、前期やから凄い心配してたしなぁ」
「あたしとなつみも推薦で受かれたから、一安心だよね」
しゅうは就職を選んだみたいで、隼人は唯と同じ専門学校。