戦闘機にも種類があり、僕たちが操縦しているのは、水上戦闘機と言われるモノ。
第一世界大戦の頃、滑走距離に制限がある陸上機と違い、水上機は滑走距離に制限がなく高出力化が行いやすかった。
だが技術の発展によりむしろ水上を離陸するためのフロートの重量と、空気抵抗による性能低下が目立つようになった。
1940年代末、アメリカ海軍よってジェット水上戦闘機が開発され、フロート形式が水上スキー形式に変わったが、これもまた空母の発達により問題は解決され、実用化されなかったという。
しかし、時代は流れてゆく。
進んでゆく。
さらに発展していくモノだ。
それから必要とされなかった水上戦闘機をわざわざ用いた。
離陸は、海の上ならどこでもできるという利点が大きい。
緊急着陸時に、陸地での事故を免れる。
万が一の場合も含み。
陸上機では限界がある。
でも、そのためのリスクも伴う。
それは当たり前だ。
何度も言うが時代も技術も向上していく。
そして何より、天才は存在する。
その証拠に僕たちがその戦闘機に乗って敵機を落としている。
高確率で。