燐は孤児専用の寮から荷物を取りに行って
中等部専用の寮前にいる。
(早く来ないかな…)
寮は二人一組で手続きをしなければならないが先に教室を出てしまい待ち合わせもしていない。
そのため待つしかなかった。
「ごめん。遅くなって、まった?」
「別に…私が速く来たから。」
少しの会話をして、手続きをしに行った。
「…はい。これで手続きは終わりです。
部屋は200号室です。…この学院に来たのはいつですか?」
「初等部です。」
「私も同じです。」
この学院の寮は他の学校の寮と違うので、初めての人には、説明しているのだ。
「そうですか。中等部の寮の設計などは初等部と同じです。何かあれば声をお掛けください。」