燐が去った後の貴族の女子4人は『なんなんだ』というような感じで怒っていた。

「やっぱりどこに行っても、変わらないんだね。ああいう態度…」

昔のことを思い出しながらアーミャは呟く。

そして悲しい顔しているアーミャを見てカインは言う

「しょうがないよ。この世界で威張るような貴族は山ほどいるさ。

まーでも、実力を見ればおとなしくなると思うよ。」
「かなー」

やっぱり気になるようで、アーミャは沈む。なにより親友の燐が気になる。

「大丈夫だよ。あのグリムズから一緒に逃げて来たのだろ?」
「そりゃそうだけど」
「なら、大丈夫だ。そういう子は強い。」
「…うん。そうだね。」

(グリムズにいたのだから『すごく』だけど逆に嫌われるんじゃないのかな?。)