side燐

私は貴族が嫌いだ。
お金を持ってるから、権力を持ってるからって威張るのが一番嫌いだ。

「あなたみたいな孤児がAクラスにはいるなんて採点ミスじゃないの?」

貴族の女子4人来ては、悪口。
採点ミスというけど私は実力でここにいる。

「てか、いいわよねーあなた達孤児は試験なしで高等部までいけるのだから。苦労しないわね。」

よく、言うよ。

孤児は幼年部があるにはあるけど、
訓練ばかりで遊ぶ日なんて少ないのだから
はっきり言って贅沢な生活をする、あなた達のほうが苦労していないようにみえるのだけどね。

まぁ、私は初等部から訳あって入ったから……こんな態度を取るといけないけど…

それでも、よく幼年部の子と訓練していたな

「しかも、堺人様とパートナーだなんて…
堺人様がかわいそうだわ。こんな親もいない孤児とだなんて。」

ああ、やっぱりこうなるよね。
こういうのが私は嫌いだ。

「私はその人に声をかけなかったことがどうかと思うけど」

そう言って、教室を出ることにした。

本当はアーミャと帰ろうと思ったけどカインといたから先に帰ることにした。

「あーめんどい」