そうこうしているうちに、燐と一人の男子以外は二人一組になっていた。

「残るは鈴鐘と月島だな。
  じゃあそこで組んで、あとはいいな?」

確認してから、黒板に組んだ名前を書いていく。

「じゃあ組んだ相手と自己紹介したら席にもどってくれ。」

仲が良い組は相手のことをよく知っているが改めてといったふうに自己紹介をしている。

「鈴鐘 燐です。よろしく」

燐は相変わらずの無表情で、名前だけいった。

「僕は月島 堺人(つきしま かいと)
 才華龍学院初等部出身です。よろしく」

堺人は黒色の髪に森林のような緑色の瞳をしている。

燐と同じ初等部出身とわかり『どこかで見たかな?』と、燐は初等部の時の記憶を探るが見たことがない。

自己紹介が終わった組から席についていく。

「さっき組んだ相手が、これから高等部卒業 までのパートナーだ。

テストの総合点も、個人から、二人一組で順位が決まるからな」

聞いた瞬間に生徒たちは驚いている人そうでない人と別れていた。

驚いている人は全員才華龍学院に始めて来た人達で、初等部から来た人は『知っていた』といった表情をしている。

「今日はこれで終わりだ。

知っていると思うが、この学院は全寮制だ。部屋は勿論パートナーと共同生活。

貴族達は少々狭いと思うがな。

 部屋は、手続きしたペア順に決まる。
 それでは、解散。」

そう言って圭は教室を出た。

瞬間だ、燐の前に白色の制服を来た女子が来た。

燐は嫌なことしか、思えなかった。