Aクラスへついた。

燐とアーミャがはいると、他の生徒の視線が、敵意のこもった視線を向けてくる。

視線の主は全員、全身白色に男子は赤色、女子はピンク色のラインが入った制服をきている。

白色の制服を着るのは、全員貴族。
この学院は、制服の色で位がわけられる。

「視線が痛いねー」
「そりゃね。Aクラスに孤児は私とアーミャだけ。なぜだって思うよ普通。」

燐とアーミャの制服は、全身青色に黒色のラインがはいっている。
この制服は、孤児の者が着る。

貴族でも孤児でもない平民は、全身緑色に黄色のラインの制服を着る。

貴族と平民と孤児の制服は、

空のさらに上にいる天使と
地面にある草と
地面のさらに下にいる悪魔

をあらわしたような色使いである。

「そんなに、孤児がちからもってたら、いけないのかな?」
「学院は、初等部、中等部、高等部とエスカレート式。

でも、孤児だけは、幼年部があるからね。
受験しなくても、いいし。」

視線を浴びながら他の人には、聞こえないように、話す二人。

席は自由なので二人は一番後ろをとった。

貴族達は、小さいころから英才教育で頭も良い。
しかし孤児とて、自力で生活してきた者も多い。
頭も切れ、魔法も優れているといえる。

学院のB組は孤児がほぼ占めている。