「制限時間は1分それまでにどちらかが倒れたら試合終了ですわ」
「…めんどいから4人で来ていいよ」
「なっ…なめてますの?!」
「いいではないですか、4人で来てもいいと言っているのですから卑怯とは言われませんわ」
「それに4人でやれば、ダメージは増大しますわ。」

フィールドには結界があり、結界のなかでは魔法があたっても身体にダメージはなく、代わりに精神にダメージがくる。

「それでは、試合開始!」

試合が始まった瞬間女子4人はすばやく燐を囲んだ。

しかし、燐は動かない。

「どうしましたの?怖くて動けませんか?」

1人の女子が言うが、燐は全く反応しない。

「フフほらほら攻撃しないとやられますよ?」
「孤児が貴族に勝てるわけがありませんわ!」
「降伏するなら、今ですわよ?」

他の3人も言うがやはり、燐は反応しない。

「くっ!もういいですわ!」

全く反応しない燐を見て怒ったのか、4人は魔法を発動。

「「「「氷連線(ひょうれんせん)」」」」

ヒューーン

氷の魔法を放った。

氷が一直線に連なり、四方から燐の胴体を貫く。 と思われたが氷が燐の手前で動かなくなった。