広い演習場に二人一組になって、魔法の練習を始める。

「えっと、燐はどんな魔法を使うの?」
「大まかに言って空間魔法系・医療魔法・系統魔法あと、探知系の魔法ぐらいかな」
「医療魔法を使えるのか!すごいな」

医療魔法は怪我をした部分を治療または、毒などを体内から抜く魔法。
魔法の制御が難しいため、使える人は少ない。

「堺人は?」
「僕は、系統魔法・空間魔法系・毒の魔法・喚具魔法だな。」
「私も喚具魔法はよく使うよ。」

喚具魔法は、自分の空間から道具を出したり(召喚)他の道具を換えたりできる比較的簡単な魔法。
無系統魔法の中では、基本的な魔法としてよく使われる。
しかし、個人(魔力)によって道具をしまう数、しまえる武器のレベルが異なる。

「じゃあ、系統魔法はどうかな?」
「6属性はとりあえず使える。火と雷が得意」
「僕も6属性は使える。風と氷が得意!」

それぞれの得意な魔法を言い合い、系統魔法を練習することになった。