「じゃあ、俺も一緒に食べるか」
「カイン食堂行かないのか?」
「ああ。アーミャが作るの食べてみたいし。」

堺人とカインの話ているときにいつの間にか燐がいた。

「一緒に食べるなら手伝うべし。」
「うぉ!びっくりした! 分かってる。何でも手伝うよ。堺人はどうする?」
「僕もここで食べようかな。もちろんちゃんと手伝うよ。」

こうして、夕食作りがはじまった。
さすがといったとこか燐とアーミャはスムーズに料理をしている。

一方堺人とカインはというと、

「これどうすればいいんだ?」
「あれ?間違えたかな?」

何もできていなかった。
あれは?これは?とあたふたしている。

それを見た燐は『はー』とため息をつく。

「やっぱり貴族には、はやかったみたい。」
「「すみません」」
「まあまあ。燐落ち着こう」

そのまま堺人とカインはおとなしく待つことにした。

手際よく料理が進み……

「かんせーい!今日は簡単なカレーだよ」
「貴族の口に合うか分からないけど」

市民や学院の孤児達はお馴染みのカレーだがシェフが作った者ではないし材料も安いものだ。
正直貴族には、合わない。

「おおー美味しそうだな。」
「よし、食べるか」

机に並べてアーミャと燐、カインと堺人が向き合うかたちで座る。

「「「「いただきます。」」」」

「おぉーうまいな!」
「そうだな。」

一口食べてすぐさま感想を言う2人。

「口にあってなによりです。」

それからは、静かに食べた。