「じゃあさ、もしよかったら菊井もここでバイトしない?」
「へっ!?」
神楽くんの発言に、目が丸くなってしまう。
ここでバイト!?
あたしが?神楽くんと!?
「実は、最近3人一気に辞めちゃったらしくてさ。誰か紹介してって言われてるんだけど…、」
「や、やるっ!!」
まだ話し途中で返事を返すあたし。
だって、だって!
それって
また神楽くんと一緒に働けるって事でしょ!?
きゃー!!
そんなの、嬉しすぎるよぉ!
「え?本当にやる?」
「やるっ!むしろやらせて下さいっ!」
鼻息を荒くして答えたあたしに
「…ぷっ!わかった、じゃあ店長に言っておくよ。」
ポン、と優しく乗った神楽くんの手のひら。
「詳しくはまた連絡するな。」
顔が赤くなったのは言うまでもなく、仕事に戻る神楽くんの後ろ姿を見つめていた。
菊井 日和。
神楽くんと一緒に、バイト始めちゃいますっ!!