「香織?聞いてる?」
「……え?」
「やっぱり聞いてない……最近ぼーとしてるよ。」
「うん」
「香織」
沙織は急に真面目な声になった。
「まだ……私に話せないことなの?」
「ごめん」
「私たちの関係ってなんだろね?」
「友達にきまってるじゃん」
「じゃあ、……友達なのに私に話せないの?」
ちがう……そうじゃない。
「まぁ、いいや。話せるようになったら話してね。」
「うん。」
私は、沙織が作っているぎこちない笑顔に気づかない振りをした。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…