「……それが本当かは、わからない。
でも、私ももしかしたらそうかもって
思ってた。」




「沙織がそんなことするわけないじゃん」




だって、だって、ずっと美玲しか友達がいなかったのに沙織から話しかけてくれた時はすごく嬉しかったんだから……



「これは確実な話じゃないから、本当のことかはわからないから……」



そう言っていた美玲の声は、私の耳には届かなかった。