適当に笑って誤魔化す。

「ぐっ……。でも誰かが傍にいたって言うのは本当。お前だろ?春。」

そう。私は昨日あんな……あんな悲惨なことがあっても看病を続けていたのだ。

優しいっ……。優しすぎるよ私っ……。涙が出てくるほど優しい……!

「うん……。まぁ、看病はしてたかな。ていうか、菜知……。話があるから後でいい?」

やっぱり、菜知には相談します。

菜知は頷いてくれた。

「じゃあ私先行くね!」

何となく慧と顔を合わせずらい。

「おい待て!春!」

どこかでそんな声が聞こえる。慧が言ってるんだろう。だけど、あんなことされたらドキドキが止まんなくなるっ……。