一瞬クラスがざわつく。

「入ってきていいぞ。」

クラスの外で待機していたと思われる転校生が教室の中に入ってくる。ゆっくり、ゆっくり。それはもう優雅で。目の前にお嬢様がいる感じ。

「これからこのクラスで皆様と一緒に学業を学ぶ、坂本瑠里菜と言います。友達も沢山作りたいです。良ければ沢山話しかけてください。」

にっこり微笑むとお辞儀をする。

それからというもの坂本瑠里菜さんはクラスの花だった。