「じゃあ、またね」 「おう! またいつでも遊びにきていいからな。 そうだ。エントランスのパスワード教えるから、俺がいる時、ここに来てよ」 快君の部屋の出入り口で繰り広げられる会話。 帰ろうとした矢先に、大事な情報を教えられるとは思っていなかった。 「いいの?教えても。 アパートを管理する大切な暗証番号でしょ?」 「あーちゃんには知ってもらいたいの。 それにあーちゃんは悪用しないって信じているから」 信じてもらえるってこんなに嬉しいことなんだ。