少し間を置いて、彼は声を出す。


「でしょ。
何も言えないってことは、本当のことだから。

咄嗟にポジティブの方に持っていけないでしょ」



私は次なる彼の言葉を待つため、この場を離れない。


距離を置いたまま、座っているだけ。



「何かあったんでしょ、あーちゃん。

辛いことでしょ?