「先輩。これから、よろしくお願いしますね!」


顔が赤くなっている先輩が面白くて、とびっきりの笑顔でそう言った。

でもそれは、間違いだったらしい。


「…ごめん。でも、君が悪いんだから」

「え…?……っ!」


いつの間にか1メートルほどあった先輩との距離は、数センチにまで近づいていて。

それでも先輩は、あたしに近づくのを止めない。


そして先輩は、あたしの唇に、そっとキスをした。